母親学級

母親学級 前期 妊娠6ヶ月までの妊婦さん向けに 第1木曜日 ( 要予約 )

1)妊娠中のすごし方について(助産師)
2)妊娠中の食事について(栄養士)
3)妊娠暦・流早産の予防、体重管理について(医師)
※妊娠12週〜22週の妊婦さんが対象です。

母親学級 後期  妊娠34週以降の妊婦さん向けに 第3木曜日 ( 要予約 )

1)当院での分娩管理方法 ⇒ 医師からの説明があります。
2)病室・分娩室の見学、入院案内、呼吸法と分娩について ⇒ 助産師からの説明
3)乳房マッサージの方法、母乳育児について ⇒ 助産師からの指導

◎予定日超過について 

予定日になっても産まれないことを「予定日超過」と言います。

予定日をなるべく過ぎないようにしましょう。 胎盤には赤ちゃんを守る重要な働きがいろいろありますが、そのなかで最も重要なものが赤ちゃんに酸素を送り込むという働きです。予定日を過ぎますと、全例ではありませんが胎盤の老化により酸素供給する働きが落ちてきます。予定日を超過して陣痛が来ると、陣痛自体がストレスとなります。大きくなりすぎた赤ちゃんに対して老化した胎盤が酸素をうまく送れなくなり、お腹の中で赤ちゃんはだんだんと苦しくなることがあります。苦しくなると赤ちゃんは胎便( 緑色です。)を失禁(しっきん)してしまい、羊水が緑色に濁ってきます。これを羊水混濁(ようすいこんだく)と呼んでおり、潜在的な胎児機能不全状態(酸素不足で元気がない状態)を疑う所見です。混濁した羊水をたくさん気管支に吸い込みますと出生後に「胎便吸引症候群」という重症肺炎をひきおこすことがあります。

妊娠38〜39週、つまり予定日までの1〜2週間の間に産んでしまうのが理想的です。胎盤の働きがしっかりしているから、強い陣痛が来ても、しっかり酸素を赤ちゃんに送れます。陣痛はストレスにならず、赤ちゃんを生み出すパワーとなります。この時期の陣痛促進剤の使用は比較的安全です。産婦さんの希望やそのほかの医学的理由により陣痛促進剤を使って分娩誘導する場合は妊娠37週〜39週の予定日前に行います。

◎子宮頚管の成熟が遅れて、予定日を超過してしまいそうな場合、どうすればよいでしょうか?

以下のような対策をとるようになって、妊娠41週以降のお産が減少しています。

(1) 助産師による乳房マッサージ指導の強化。助産師による母親学級での指導充実化。

(2) 妊婦検診での超音波断層検査の充実化。外来では助産師が超音波検査を行い胎児の推定体重を計測しています(妊娠35週まで)。 医師が超音波による骨盤計測(産科的真結合線、骨盤開角、児頭下降度、仙骨形態の評価)、羊水量、胎盤成熟度、臍帯巻絡の有無、臍帯および胎児脳内血流計測などを行います。36週以降は毎週、医師が胎児の推定体重を計測します。

(3) 内診所見と超音波検査から得られた情報に基づいて、皆さんのお産が軽いものになるのか難産になりそうなのか、予定日を過ぎてしまいそうなのかを、お産の前にある程度予想   しておきます。

(4) 頚管成熟度が低い人(子宮口がまだ硬く開いていない方)に対しては、妊娠38週頃に昼間だけ入院してもらい、ラミセル(スポンジ状の細い棒)やダイラパン(親水性ポリマーでできた細い棒)を朝の8時頃、子宮頚管内に挿入し、夕方 抜きます。そうすると頚管が3cmくらい開大します。

子宮口が3cm以上開大すると、時に破水することもありますが、自然に40週までに陣痛が発来する可能性が高くなります。ラミセルやダイラパンのおかげで予定日超過が減りました。しかし、強制はしていません。かならずインフォームドコンセントを得てから行います。

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日・祭日 休診